芋になりたいpotatorium

芋になりたい系女児大生

およげ!たいやきくん論

これはklis超絶雑Advent Calendar 2017 21日目の記事です

adventar.org

こんにちは。白いたいやきが好きな麻綾です。

たびたびおよげ!たいやきくんに関する考察をTwitterで垂れ流してるので、一度これを機にここにまとめてみます。

ついったーでごちゃごちゃ言ってるのを見た人は「まーたこいつたいやきくんの話してるよ」ぐらいのノリで読んでください。

 

およげ!たいやきくん #とは

曲です。詳しくなりたい人はWikipediaを読んでください

今回は大した知識はいらないので読み飛ばして大丈夫です。

およげ!たいやきくん - Wikipedia

大半の人が知ってる曲だと思うのですが、2016年時点で一番売れたシングルであったり地味にすごいです。CDの売り上げ減少が言われている現在ですから、もしかすると未来永劫シングル売り上げ一位かもしれません。

たまにはCWの一本でもにんじんにも目を向けてあげましょう。言葉遊びが楽しい曲です。

たいやきくんを歌ってる子門真人さんは「はたらくくるま2」も歌ってる方です。経歴を見ると他にもいろいろ有名な歌を歌っていらっしゃいますね。 

 

 ・動画からの考察

www.youtube.com

今回はこの原典ポンキッキーズ版をもとに考察します。

 

たいやきくんが焼かれていたたい焼き屋さんは、漁港地帯?に店を構えています。

海に近く、きっと漁帰りの漁師さんがよく通う店だと思われるので、たいやきくんは毎日海や、漁師さんの話や釣ったものを目にすることができ、海へのあこがれを持ちやすい場所だったと考えられます。

そこで毎日たくさんのたい焼きがコンベアー上の方で焼かれてゆき、その中の一つとしてたいやきくんが焼かれています。

 

ある朝、おじさんと喧嘩し、そしてついに憧れであっただろう海に飛び込んでいきます

飛び込んだ海では、桃色のサンゴが見守ってくれ、たいやきくんは優雅に泳いでいきます。

しかし、その前に「おなかのアンコがおもいけど」と、すこし不安げなたいやきくんが写されます。その後すぐ、「うみはひろいぜ こころがはずむ」と、テンション高めに海面からジャンプするたいやきくんが写されます。

『海に飛び込んだところでたいやきはたいやき』、それをたいやきくんはうすうす気づいてしまったのかもしれません。しかし、その考えを必死に振り切ろうと海に来た喜びを表現したのではないかと考えられます。

 

そこから間奏に入るのですが、間奏では若干黒みを帯びた海の中で、先ほどたいやきくんににこにこと手を振っていた桃色サンゴがなにやら不安げな顔をしたシーンが映し出されます。このとき桃色サンゴたちは何を思っていたかわかりませんが、なにやら不穏な空気を醸し出しています。

 

そして2番に入ります。

2番では、「まいにちまいにち たのしいことばかり」という歌詞から始まるように、たいやきくんの楽しい海での生活が描かれています。

海に飛び込んだたいやきくんは、難破船に住み、時々やってくるサメに逃げながら暮らしています。

 

Aメロの最後で、「たまにはエビでもくわなけりゃ しおみずばかりじゃふやけてしまう」という歌詞があります。

ここからたいやきくんは普段は塩水(の中のプランクトン?)を主食にしているであろうことが推測されます。しかし、たいやきくんはいくら海に飛び込もうとたい焼き。ずっと海の中にいるとふやけてしまうことを知っています。海に飛び込んでも『自分がたい焼きであることは変わらない』ということをもとから知っていたのか気づいたまではわからないですが、このことをわきまえている模様です。

 

そして、ここでもう一つ見ていただきたいのが、『たいやきくんはお鍋を船のようにして餌をとりにいっている』ということです。

たいやきくんはお鍋を使い泳ぎ、そしてお鍋を隠れ蓑としても用いています。これまでの動画でたいやきくん自身の力で泳げることは判明していますが、あえてこのシーンではほかの物の力を借りています。

もともと魚ではないたいやきくんは自力で泳ぐには限界点があるのか、もともと自然の物ではないたいやきくんが海に適応するために得た知恵のどちらかである可能性が高いと考えられます。

 

そして餌を探しに行ったたいやきくん。餌を見つけたと思いくらいつきますが、なんとそれは釣り針でした。必死にたいやきくんは離れようともがきますが、針はのどにつっかえてしまい取れません。

そしてとうとう釣り上げられてしまったたいやきくん。

釣り針の主「みしらぬおじさん」はたいやきくんを釣り上げびっくりします。

 

ここから回想シーンに入ります。最初のおじさんに焼かれるシーンです。

しかし、最初のシーンとは違う箇所が一か所あります。

それは、『たいやきくんがいた場所には普通のたい焼きが存在している』ということです。そして「やっぱりぼくは たいやきさ」という歌詞。

ここから、『自分はたい焼き以外の何物でもない』と、たいやきくんは悟った(再認識)したことがわかります。

なんと、ここから『たいやきくん』は登場しません。『普通のたい焼き』のみが登場します。もしかしたら、実際にはここまで登場していたたいやきくんは存在せず、ずっと海に飛び出した一匹の夢みるたい焼きのみが存在し、彼の夢・理想図を見てきたのかもしれません。

 

そして、海の仲間たちに囲まれながら、たい焼きはみしらぬおじさんに食べられ曲は終了します。曲中でどのくらい時間が経っていたのかは不明ですが、海の仲間としてともに過ごしたたいやきくんの最期を見届けに来たのでしょう。

  

 

・たいやきくんの生涯とは

 たいやきくんは幸せな人生(たい焼き生?)だったのか、それは『たいやきくんはどうして海に飛び出したのか』というところにヒントがあると思われます。

たいやきくんは「毎日鉄板で焼かれていることが嫌」になり、海に飛び出します。しかし、なぜたいやきくんは鉄板で毎日焼かれることが嫌になったのでしょう。

 

およげ!たいやきくんという曲は、「毎日同じ生活が嫌で海に飛び出したたい焼きの曲」とも、「たい焼きとしてのカルマから逃れようと海に飛び出した一匹のたい焼きの歌」ともとらえることができると考えられます。私は後者ではないかと思います。

後者であるとすれば、最終的にたいやきくんは「たい焼き」であることを思い知らされ、たい焼きとして最期を迎えるため、不幸な人生であったと考えられます。

 

しかし、本当にたいやきくんは不幸だったのでしょうか。

確かに、所詮自分は逃れようとしたカルマから一切逃れられないことに気づかされ生涯を終えました。しかし、おいしそうに食べられるという『たい焼きとしては最高の最期』を迎えることができました。

そのまま海にいても結局サメに食べらてしまうか、最悪ふやけてぼろぼろになってしまうと考えられます。そうなれば誰にも救われず海の藻屑となってしまうのみです。

釣り上げられた後は、海でべちゃべちゃになっており、しかもみしらぬおじさんはいつどこで誰に作られたのかもわかりません。それを捨てずきちんとおいしそうに食べてくれたみしらぬおじさんは、たいやきくんにとっての救世主であったかもしれません

 

・まとめ

ここまでおよげ!たいやきくんとはなにかを語ってきましたが、『たいやきくんの人生が幸せだったか否かは、たいやきくんのみが決めることができ、他人が不幸だなんだ言おうとも、たいやきくんが幸せだった/不幸だったといった以上はそれ以外の何物でもない』と思います。

あくまでこれは考察であり、たいやきくんの気持ちはたいやきくんにしか決めることができ、私たちには決めることができないのです。

 

それはたいやきくんのみではなく、全部に言えることです。

所詮他人は他人。自分の気持ちは絶対自分のみが決めることができるんです。

 

 

長々とお付き合いくださってありがとうございました。

それではさようなら~~